サクッとタロットやさい編

タロットをもっと気軽に、自分でサクッと占える事を目標にしたブログです。

タロットカード 恋人の意味・解釈のしかた

タロットカードで、解釈が難しいカードのひとつに、「恋人」があげられます。

「恋人」というタイトルだけ聞くと、このカードが出たら「恋人同士になれそう」とか、「恋愛がうまくいく」というイメージが湧きますが、カードの絵柄をよく見てみると、不思議に思う点がいくつか見つかり、単純に「恋人になれそう」という解釈ではない、ということがわかってきます。

この記事では、「6恋人」の解釈のしかたについて書いています。

恋人の基本的なキーワード

ウェイト版タロット「恋人」

「恋人」の基本的なキーワードとして、愛・選択・統合・調和・コミュニケーションなどがあげられます。

このカードに描かれているのは、聖書に書かれているエデンの園で、男女はまさにアダムとイブです。

アダムの後ろにあるのは生命の木で、永遠の命を表します。

イブの後ろにあるのは知恵の木で、有限の命を表し、邪悪なヘビが巻き付いて、イブを誘惑しようとしています。

男女の上には大天使ラファエルが2人を祝福しています。

アダムはイブを見て、イブは上にいる大天使を見ています。

このカードは一見、幸せそうな男女と天使がいて、まさに「ラブラブの恋人同士だわ!」という感じですが、邪悪なヘビが描かれていることや、男女がお互いに見つめあっていないことなど、細かいところをよくよく見てみると、確かに幸せそうではあるけれど、現代の私達が思うような「恋人」の雰囲気とはちょっと違うような?感じがしてきます。

聖書にあるアダムとイブの物語を調べてみると、このカードへの理解が深まりますので、気になるようでしたら検索して読んでみると良いでしょう。

ところで、カードのキーワードの中に「選択」という言葉がありますが、それを聞いた時に、「このカードのどこらへんが選択なの?」という疑問がわいてきます。

選択というキーワードはどこから?

「恋人」のカードで「選択」というキーワードが生まれたのは、マルセイユ版タロットカードの「恋人」の絵柄からきているようです。

マルセイユ版の恋人には何が描かれているかと言うと、上にクピド(キューピッド)が弓を持って構え、下には1人の男性と2人の女性が描かれています。

中央に立つ男性が、2人の女性のうち、どちらかを選ぶ場面だ、と言われていて、そこから「選択」というキーワードが生まれたようです。

ですが、実はこのイラストの説明は全く残されておらず、明確な内容はわかっていません。

左側に立っている少し地味な雰囲気の女性は、実は男性の母親で、男性と婚約者の女性を祝福している場面だ、という説もあります。

また、ウェイト版タロットの絵柄にも、何気なく「選択」の要素があります。

アダムとイブの物語を読めばわかりますが、後にアダムとイブは邪悪なヘビの誘惑に負け、食べてはいけないと言われている知恵の木の実を食べ、エデンの園を追放されてしまいます。

知恵の木の実を食べなければ、エデンの園で永遠に幸せに暮らす事が出来たはずなのに、うっかり食べてしまいました。

2人は人生における重要な選択を間違ってしまった、というわけです。

「恋人」をどう解釈するか

ウェイト版タロットの「恋人」の場合は、「人生において重要な関係・選択・コミュニケーション」を表すということ。

「重要な」というのは、あなたの運命や、宿命に関わる、ということです。

天使が2人を祝福していますので、天使=目に見えない存在=魂や高次の自分(ハイヤーセルフ)、守護霊などととらえることができ、「その選択は、あなたの魂が望んでいることだよ」ととらえることができます。

「魂が」というのは、自我にふりまわされていない、心の底(潜在意識)から、ということです。

そして、恋愛や人間関係だけに限らず、仕事や趣味、行動など、いろんな場面においてです。

正位置なら、あなたの人生における重要な選択の中で、良い選択をした、と言えますし、逆位置なら、本当にそれが自分の望んでいる事なのか、もう少し考え直してみる必要がある、と解釈できます。